登場人物や用語メモ等


登場人物
用語メモ




●登場人物●

【レナ・タウンゼント】
主人公で、14歳の少女。
病弱で最近はずっと寝たきり。気が弱く素直で、他人を疑うという事をあまりしない。
14歳になった誕生日の夜、己を呼ぶ声に引かれて物置から地下道へと迷い込んだ。
友人二人への依存が大きく、二人を『私の太陽』と呼ぶほど大事にしている。
とても大人しいが、実は切れると怖いタイプ?
泳いだ事がないので、泳げない。
冥使・央魔として覚醒した時点で成長が止まるので、これ以上歳を取る事も背が伸びる事もない。



【エリザベス・ハリソン】
通称リズ、レナの友人の少女。14歳。
明るく活発で、レナのお姉さんのような存在。
アーウィンを『影のある大人の男』と評していた。
マシューへのツッコミはドツキ。



【マシュー・グレン】
レナの友人でリズの幼馴染の少年。14歳。
意地っぱりでお調子者、少々照れ屋でぶっきらぼうな所もある。
レナに好意を抱いており、アーウィンの事が気に入らなかったもよう。
兄がいて、服は兄のお下がりが多い。



【アーウィン・ノルティ】
レナの家の使用人兼家庭教師。表向きは24歳の青年。
几帳面で生真面目、掃除が得意。
レナをいじめるのが趣味、らしい。
実は人間ではなく冥使と呼ばれる、吸血鬼のようなもの、である。
実年齢も遥かに上で、央魔を作り出すためにアーシュラと手を組んでいた。
しかし本当の目的は友人であるフレデリックを蘇らせるため、だと思われる。
彼の友人のフレデリックは下記のフレディとは別人であるが先祖に当たるものらしい。



【ナタリー・タウンゼント】
レナの母親、表向きは35歳の女性。身長170cm前後。
女手ひとつでレナを育てたキャリアウーマン……に見えるが、実は『聖女アーシュラ』と呼ばれていた女性である。
元は聖女とも称えられた優れた祓い手であったが、140年前に央魔の血を吸い尽くし強大な力を得ると共に“村”を追放された。
その央魔の血を更に欲しており、土からヒトを作り出そうとしていたアーウィンと手を組み人工的に央魔を生み出した。それがレナである。
冥使ではないが、既に人間でもない。
味よりも成分にこだわりすぎるせいで、料理の腕はイマイチのようだ。食べられない事はないが、何と表現したらいいのか解らない味に仕上がる(アーウィン談)。



【フレデリック・オーゼンナート】
通称フレディ、12歳。グレーの眼と髪を持つ。
子供だが優れた祓い手であり、銃も使いこなす。
レナを『ねえちゃん』と呼び色々と手助けをしてくれる、とても頼りになる少年。
オーゼンナート家は祓い手の中でも優秀な家系らしく、フレディは第七子、上に六人の兄弟がいる?
しかし『初代の再来』と呼ばれるほどの能力があり、現在は空席の次期大老師になる事が内定している。
この修道院に単身乗り込んだのは、フレディの存在を快く思わない輩の挑発にうっかり乗ってしまっての事のようだ。
オーゼンナート家の初代、フレディにその名を受け継がれたフレデリック・オーゼンナートがアーウィンの友人のようだ。
つまりレナとフレディには親戚に近い血の流れがあるという事に?







●用語メモ●

【冥使(めいし)】
吸血鬼のようなもの。
雑種と純血種・上級冥使がいる。雑種は血を入れられて変化したもの、上級冥使はそう生まれついたもの。
上級冥使は催眠の能力があり、人間に擬態する事も出来る。
アルブム銀を嫌っており、アルブム銀で作られたコインやナイフ、銃弾などでダメージを負う。
他にも、退魔の香などが苦手であるらしい。
舌を切断しても時間はかかるが再生する、しかし首を落とされると死亡する。


【央魔(おうま)】
人間でも冥使でもない特殊なもの。
本人自身は非力だが、その血を得た者に絶大な力を発揮する。
央魔のヒナは脈が遅く、血も不安定。ある程度に育つと自我の陽影の対立が起こり、どちらかがどちらかを取り込む事で央魔か冥使になる。しかし融合に失敗し“孵った”ヒナは、央魔にも冥使にもなれず肉体が崩れ落ちる。
普通、自我の対立はヒナの脳内で起こるものだが、レナは特殊であり分離している(させられている)。
ヒナの状態の央魔には何かが少し欠けている。レナの場合は疑う事や考える事、らしい。
祓い手側もヒナには干渉しない掟?があるようだ。しかし央魔となると“村”で保護される事になる。
普通は人間の女から産まれるもの。


【死人門】
地下道の途中にある、ふたつの死体を向かい合わせにしてその首に赤い縄を渡したもの、である。
冥使はそれを渡れないとフレディは言っていたが、アーウィンは別のルートから行っているのだろうか。それとも渡れないのは雑種だけかもしれない。
ここを越すと急に血の臭いが強くなる。境界線のようなもの。


【入蝕(にゅうしょく)】
冥使に血を入れられ、変化すること。
血を吸われて入蝕するのではなく、冥使の血が入ったせいで入蝕する。血を送り込むのは舌で突き刺し送り込むのが一般的?のようだ。


【授血(じゅけつ)】
上級冥使が血を相手に送り込むこと。央魔の血を送る事も同じように呼ぶらしい。


【守り役】
央魔の血を送られた冥使のこと。
央魔自身は非力なので、守り役を作り出し己の身を守護させる。


【村】
祓い手、退魔師、ヴァンパイアハンターと呼ばれるものが住む場所。
“村”とは通称で、森の奥深くにあるらしい。
フレディはそこから派遣されている。


【禁書】
知識の間にあった本、禁じられた書物。古代文字で書かれており、フレディは少しだけなら読める。
そこに書いてあったのは墓土と骨と血からヒトを作り出す方法であり、アーウィンの所持物である。
欠けていた箇所をアーシュラが埋めて、人工的に央魔を作り出した。
もしレナが失った記憶を取り戻した場合、この本が読める可能性がある。


【開かずの修道院】
湖の中に立つ、今は使われていない廃院。一度入った者は出られないという噂がある。
ここにリズやマシューを放り込んでいたのはアーウィン、アーシュラにそれを薦めたのも彼。
実はレナから引き剥がされた、レナの影のエサ場となっており、影は生まれてすぐにここに閉じ込められたと思われる。
そこで血を飲み続ける事を強制され、7年間閉じ込められ、影は狂ってしまった。
そして7年後、影にとっても14歳の誕生日である日にレナを呼べと強制され、そのままにレナを呼び求め続けた。
しかし本当はレナに興味があっただけで、敵意はなかった模様。ただ暖かさに触れてみたかった、だけのようだ。


【呪文】
祓い手の呪文、フレディが口にしたもの。
『彼の行く手に茜と山査子のトゲがあらんことを』 幸運を祈る呪文。
『トリよ、トリよ このしろがねの礫(つぶて)はお前をさえぎる 越ゆること能(あた)わず』 白い砂を取り出しながら唱えた呪文。冥使を足止めするくらいの効力があるようだ。


【カード】
フレディがレナに渡したカード、7角の星と翼のある生物と薔薇が書かれている。薔薇は冥使の嫌う花……らしい。
このカードを当てられた冥使が火傷のようなものを負ったり、己の額につけていると冥使の眼からは見えなくなったりとかなり便利。
もしかしてアルブム銀が張られているのかもしれない。消耗品である。


【コイン】
フレディが道具として使うもの。アルブム銀で作られたものだと思われる。
一度使うと真っ黒こげになっている場合が多い。消耗品である。


【青いツボ】
アーウィンの部屋にあったツボ。中に骨の欠片や粉末のようなものが入っている。
もしかするとフレデリックの骨かもしれない。となると、その一部分はレナに使ったと思われる。
アーウィンが今後フレデリックを作り出すつもりかどうかは謎。





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